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ひとりごと |
2005年までに書いた少し長めのぼやき。お暇でしたらお付き合いください。
書いた日付があるものとないものがあります。下に行くほど新しいです。
●それでも猫が好き
私が調香やアロマテラピーを習っているきゃら香房には、猫が嫌いとは口が裂けても言えない雰囲気が漂っています。
ここで最強の生き物はダイエット中のシャム猫で、テンちゃんと呼ばれています。ハウステンボス生まれなのでついた名で、ある有名漫画に登場する鬼の子とはなんの関係もないそうですが、その破壊力はどこか共通するものがあるんじゃないかと、かすみはらはひそかに考えています。
昨年まで教室と彼女の居住空間はまったく別だったのですが、やむを得ない事情から一致せざるを得なくなってしまいました。彼女は突然それまでの静かな生活を失って、入れ替わり立ち代りの侵入者に耐えなければならなくなったのです。猫は変化を嫌う動物と聞きます。ショックは十分理解できるつもりです。
彼女は人数に比例して不機嫌になります。10人以上の生徒が集まると、キャビネットの上にスフィンクスのように座り込み、誰かが近寄ろうものなら強力なネコパンチ(しかも爪が鋭いのなんのって)が炸裂します。一見それほど機嫌が悪いようにはみえないのですが、瞬間技が得意なので油断はできません。顔にパンチをくらって、コンタクトレンズがずれた人もいます。
私は週末などに教室のお手伝いをすることがあります。そして私が来ている日は、キッチンから悲鳴(私の)と怒声(猫の)があがらなかったためしがありません。彼女の大切なテリトリーを侵害しているのはわかっています。だけど私の仕事の大部分はコーヒーを淹れることなのです。業務を優先すると足元が危険にさらされるので、まだスカートをはいて行ったことがありません。
それにしても怒った猫というのは本当に大きく見えます。私だって人間としては大柄な方なんですけれども。
先日彼女が私のひざに飛び乗ってきました。ようやく慣れてくれたのねと感動して撫でようとした瞬間、手首にがぶりと噛みつかれました。お気に入りの椅子に私が座っていたのが気に食わなかったらしいのです。でも、私はくじけません。
それから数日、家に帰って着替えていたら、足首に吸血鬼の噛み跡のような傷を見つけました。今日は手は被害を受けませんでしたが、足にとびかかられていました。頑丈な生地のパンツなので大丈夫と思っていましたが、彼女の牙は平気で貫通していたのですね。皮膚より洋服の被害の方が私には辛いです。いっそのこと生足でスカートの方が、被害は少なくてすむのでしょうか。とても痛そうですが。
飼い主の川上先生は、「シャム猫じゃなくて噛むネコ」と言います。故伊丹十三氏が愛猫をそう呼んでおられたそうです。実際にはおとなしい猫で、猫嫌いの来客を怖がらせるための冗談だったらしいのですが。
正真正銘の「噛むネコ」を見たければ、きゃら香房にいらしてください。ネコキズ用のラヴェンダーオイルのご用意も万全です。でも、大切な服は着てこないように。
追加記事:
この文章を書いてから約半年。ここしばらくは噛まれていません。私が彼女の呼吸を読み、ひたすら気配を消すよう努力した賜物だと思っています。実は彼女はさる人間の男性に恋をしており、そのせいでおとなしくなったのだという噂もありますが…。べつにどちらでもかまいません。たまに足元に顔をスリスリしてくれることさえあり、感無量です。
だけど今でも、慣れない生徒が大勢集まると不機嫌になり、歯をむきだして声を出さずコブラのように威嚇します。こうなると誰も手をつけられず、飼い主に抱えられ「だってこいつらが悪いのよお!」と叫びながら奥の部屋に閉じ込められるはめになります。(2000/10/24)
さらに追記:
穏やかになったというもの、衰えたそぶりは一向に見せない彼女でしたが、この7月に容態が急変し永眠したとの知らせがありました。きっと今頃は天国で誰かの足をガブ…いえ何でもありません。彼女の魂が安らかに眠らんことを。(2005/8/15)
●虫嫌い
植物を育てていると、虫の問題は避けて通れない。庭のない暮らしをしばらく続けていたので、ベランダでハーブを育てはじめるまでは、世の中にこれほどたくさんの虫がいるということを忘れていた。特に私のところは陽当りがあまりよくないので植物に抵抗力がつかず、余計害虫がついてしまうらしい。
ある時ずぼらで放っておいたらバジルにアブラムシが真っ黒にみえるくらいとりついて、違う植物のようになって枯れていった。その姿を見てからは「動けない植物たちにかわって戦わなければ」との(少しゆがんだ)使命感に燃えて殺戮を繰り返している。口に入れるかもしれないものなので、農薬は使わないことにしているけど。
害虫だけでなく、蜂を呼び寄せてしまったのには参った。私のアパートはけっこうな都心にあるというのに、である。巣まで作られそうになって管理会社に泣きついたこともあった。他の虫ならともかく、蜂には一度さされたことがあるのですごく恐かった。
熊井明子さんが講談社のポプリ講座で、珍しいハーブの種を手に入れて、せっかく芽が出たのにヨトウムシ(夜盗虫?)という害虫がついてしまった話をされていた。
普通何らかの対策を講じると思うのだが、「気持ち悪いのでほっておいたら、すっかり芽を食べられてしまったんですよ」とのこと、と聞いているこちらの方がもどかしい思いをした。名前の通り夜に活動する虫なので、退治するのは大変らしい。でももったいない話だ。大事なハーブだけど虫に触るくらいなら全滅もやむをえない、というのはよほどお嫌いなのだろう。そうしてそういう人は意外と多いらしい。
ある年、長雨でベランダに出ない日が続き、小指ほどに育ったイモ虫に仰天した。いつもならティッシュで取って手でつぶすのだけど、この大きさではさすがにそうもいかず、紙で厚く包んだ上から踏み殺させていただいた(もちろん靴をはいた)。
中にはその程度のことさえ気持ち悪がる人がいる。「紙に包んでも感触が伝わってこない?」などと、ものすごいことをやったみたいに言われたことがあるので、うっかり口にできない。うちの母など、親指大の虫を顔色一つ変えずサンダルのつま先でグリグリとつぶすのである。それを見て育っているので、少々の感触くらいなんともない。むしろ確実に始末したという手応えを感じられるくらいなんだけど、もちろんそんなこと口が裂けても言えない。
以前の職場の同僚(二十代の女性、東京育ち)に田舎でムカデが出た話をしたら、どうもぴんとこない顔をしている。存在くらいは知っていたらしいが、実際にムカデを見たことがないそうなのだ。こちらの方が驚いてしまった。寒い地方の人だったら理解できなくはないのだけど。今の住宅は密閉度が高いし、特に都会に住んでいるとお目にかかる機会は少ないのだろう。
そんなふうだから虫にまるで免疫がなく、子供のころ養蚕農家の親戚宅で、カイコの幼虫を手に乗せられてひきつけを起こしたことがあるそうだ。そこの家の人もさぞあわてたことだろう。ある時は植込みに小さな毛虫を見つけて、気持ち悪いと大騒ぎしていた。植物のある所に虫がいるのは当然のことなのに、彼女には許せなかったらしい。この人は極端な例かもしれないが、それに近い人は結構いて、これからも増えこそすれ、減ることはないんだろうと思う。
現代人はあまりにも清潔を求めすぎて、かえって以前はなかった病気を流行らせてしまっている、という話も聞く。そういう人が結婚して、キレイに殺菌されたマンションに住んで、さらに虫に免疫のない子供を育てていく、余計な世話だけどそれでいいんだろうかという気になる。「ゴキブリの住まない家の怖さがわかりますか?」と、友人の知り合いの住宅メーカーの社員が言っていたそうだ。建材にどれほどの薬品が使われているのか、想像して欲しいということらしい。いわゆるシックハウス症候群などの原因の一つだったりするのだろうか。だからと言って、昔の非衛生な生活環境に戻ればいいというわけでもないだろうし。だけどこの状況はやはり不自然すぎるのでは。多分都心に特有のことだとは思うのだけど。
●それだけは言わないで
香水がききすぎたりすることを、「くさい」という人は結構いると思う。気に入らない香りであっても頼むからやめてほしい。芳香としてつくられたものにその言葉はひどすぎる。悪いのは香水ではなくつけすぎた人間の方である。
以前のルームメイト(同性)がこの言葉を無神経に使う人だった。香水が嫌いな人で、それが香り好きの私と暮らすことになったのだからさぞかし嫌だったろうとは思うが、気に入っているオードトワレのことを「くさい」と言われた日には殺意をおぼえた。つけすぎには十分注意していたつもりだったのに。他の面でもあまり合わない人ではあったけど…。
そのせいだけではないと思うが、私はどうしてもこの言葉に過剰反応をしてしまう。下品で汚らしい言葉遣いに思えて仕方がない。食品が腐ったりした、誰がみても悪臭と思う匂いについてでさえ、この表現を使うのはできるだけ避けている。
まわりは私がこれほどこの言葉を嫌っているとは知らない。私もいちいち言うほどのことではないような気がして黙っているが、この言葉が発せられるのを聞くたび、なんだか汚いものに触ったような気になる。
こういう言葉を発することの出来る人は、きっと香りに対して関心が低いのだと思う。表現力が乏しいのもあるかもしれないけど。香りに対して色々な表現があることをよく知らないから、強い香りもなじみのない香りも、本当の悪臭も全部ひっくるめて同じ言葉で表してしまうのではないか。
香りを勉強している人からこの言葉を聞く事は比較的少ない。習いはじめのころは語彙も少ないので、慣れない香りに対しては不用意に言ってしまうこともあるようだけど、知識が増えて表現が豊かになってくれば、だんだんこの言葉を使わなくなってくるような気がする。
先日あるデパートに行ったら、入り口を入ったすぐそこが香水売り場だった。私の前を歩いていた、20代前半の女が連れを振り返り「ここくさーい」と言った。
こういうのがこれから繁殖していく世の中ならば、私は長生きなどしたくない。
●それはちょっと変
かなり以前、まだアロマテラピーという言葉が定着していない頃の話だが、ラヴェンダーオイルが不眠症に効くというのが一時的に話題になり、香料会社に問い合わせが殺到したことがあったらしい。一嗅ぎでたちまち眠りに落ちると勘違いしている人もいたようで、ほんとにそんな強烈なものなら俺たち仕事にならないじゃないかよと現場の方々が笑い話にしたと聞いた。
毒ガスじゃあるまいし現実にそんなことあるはずないのだが、絵的には面白いものだからたまに小説やTVで精油がそういう扱われ方をするのを見ることがある。虚構とわかっている分には面白い。
ラヴェンダーの香りでタイムスリップしてしまうのは筒井康隆氏の「時をかける少女」(原田知世さんのデヴュー作として有名だが、私はそのまた昔にドラマ化されたのを覚えている…)だし、10年ほど前のドラマ「やっぱり猫が好き」のある一話にも登場したことがある。三姉妹が壜に顔を寄せて一息吸い込むなりばたりと眠り込み、夢の中で現実では叶えられない贅沢をするという話だった(贅沢と言っても特上鮨とるとかそういうの)。
あとこれは精油ではないが、青年誌の漫画で秘書と仲違いしたまま海外出張に出たボスが反省し、お詫びのしるしに彼女の愛用の香水を免税店で探す、というものを読んだ。別にこの二人は不倫関係ではない。そういう仲なら香水の銘柄くらい知っているはずだし。なんと彼は片っ端からサンプルの香りを嗅いで目当てのものを探し当てるのだ。かたいことは言いたくないけどできるか素人にそんなこと。香水は人肌につけたものと壜に入っている状態では大きく違うし、慣れないと3〜4種類嗅いだだけで嗅覚は疲れ麻痺してしまう。それで見つけ出したというのだから、件のボスは銀行の頭取なんか目指さずに調香師か警察犬になって欲しい。
…いけない、また脱線。
以上のことは皆誇張された、虚構と言っても良いことで、現実と混同すべきでないことはここをお読みの方にはよくおわかりと思う。
ウチの師匠が言っていたのだが、ある男性誌がその催淫効果について紹介してから、イランイランについて特別な思い入れを持つ男性が多いのだとか。私のところにもそれらしい問い合わせがきたことがある(ついでに言えばメールのマナーも悪かった)。
どういった記事だったのか、読んでみたいようなみたくないような。イランイランさえあれば女性はイチコロ(笑)みたいな内容だったのではないだろうか。催淫効果は確かに認められてはいるが、状況にもよるし素人が簡単に効果を上げられるわけない。
だいたいどうやって使うつもりなのだろうか。雑誌などの通販で見かけるフェロモン香水とやら(あれも色々悲喜劇を呼びそうな代物だけど)は自分がつければいいけど、イランイランが使われるのは主に女性向きの香水だからまず相手にプレゼントして気に入って貰わなければならないだろう。それに効果がいつあらわれるかなんてわからないから、常に彼女の周りをうろうろしていなければならなくなる。ご苦労なことだ。まさかつけた瞬間に彼女の目が潤み始めて…なんて思っているおめでたい人は居ないと思うが(居たりして)。
第一イランイランは多くの香水に使われてはいるが、そもそも香水には数え切れないほどの香料が使用されており、イランイランはそのごく一部に過ぎない。そういう香水を使ったところで発情効果はまず期待できないと断言できる(もし発情したとしたらほぼまちがいなく別の原因)。
それに発情させてうまくいったところで長続きしないのでは?いわゆる「惚れ薬」じゃないので、精神的な絆を強めてくれるわけではないのだから。それでよろしい人は個人の自由だし勝手にして欲しいが、少なくともこのページからはすぐに立ち去って頂きたい。
どこぞの山奥には本当に効くイモリの黒焼きの秘伝を守っている老人がいると何かで読んだ記憶がある。相手を絶対に幸せにすると誓った人にしか使用しないのだそうだ。切実な方にはそちらを頼られることをお薦めする。
催淫効果だけでイランイランが有名になってしまうのはちょっと…と思う。他にも多くの働きがあり、とても有用な精油なのだから。たとえ一部の人からであってもH系の香料みたいな扱われ方をされるのは困る。一度そういうイメージがついてしまったらなかなかとれないし。
でもなぜ、イランイランなのだろうか。ローズやジャスミンも催淫効果では昔から有名なはずだが。名前のあまり知られていない香料の方がインパクトが強いからかも知れない。まさか「イランイラン」と「淫乱」をかけたわけでもないだろうし(書いてしまって恥ずかしい駄洒落…)。
電車の中で「アロマオイルがビジネスマンに人気」という記事の見出しを見かけ、気になって降車駅でそのスポーツ紙を買った。心配したようなどぎつい記事ではなく、ショップの紹介と、精油の効能についてあっさりと紹介してあった。
イランイランのことも性的障害に有効とあったが、もう一つ、育毛促進効果があると特記されている。新たな悲喜劇を生まなければ良いが。真に受けて精油を頭皮に擦り込む人なんか…まさかいないだろうけど。(セックスと育毛、もしやこの二つはスポーツ誌読者の二大泣き所?)
追加記事:このHPではごく簡単なアクセスログをとっている。従って、どういう言葉で検索してこのページにいらしたか、ということはある程度把握できる。(どなたが、と言うことまではわかりません。ご安心を)。どういうわけか「催淫作用」というキーワードでここにたどり着かれる方が必ず月に何人かおられるのだ。ご期待に添えなくて申し訳ない。
それとバグだかなんだかわからないが、お客様がうちに来る前に見ていたページのアドレス(うちのリンク元ではなく)を拾ってしまうこともある。たいていはアロマ関係だが、これもどういうわけかアダルトサイトがたまに含まれている。これまでで一番笑ったのが「松○嘉代」「画像」というキーワードの検索結果のページだった。ないないそんなもの。(2001/9/26)
●仕事にしたいですか?
あるアンケートで、主婦が始めたい習い事の第7位に「アロマテラピー・リフレクソロジー」があがりました(ちなみに1位はパソコン)。従来教養分野が中心だった主婦の習い事に、実益を求める傾向があるのだそうで、一見趣味的にみえるこれらの分野でも、将来の開業を考える方も多いとか(2000年7月22日、日経新聞)。
安易に考えている方も多いかも知れませんが、願わくば詐欺的商法に引っかからず、しっかり勉強してから開業して頂きたいものです。そういえば春にきゃら香房でガイダンスのお手伝いをしたときにも、いずれは仕事にしたいと言われる方がほとんどでした。終身雇用制が崩れてきたので、独立開業に惹かれる人も増えたんでしょうかね。ひねくれた見方ですが。
嫌いでたまらない仕事をしなければならないのも辛いでしょうが、好きなことを職業にした人には、別な強さが要求されるのだろうと思います。よほど幸運ならともかく、趣味でとどまっていれば知らずにすんだいやなこともずいぶんと経験しなくてはならないでしょうし。香りの仕事に限らず、趣味を仕事にして成功されている方って、楽しそうに見えるでしょうけど、すごくハードだと思いますよ。そして私の知る範囲内でのことですが、皆タフな方ばかりです。
私の父は数十年来のクラシック音楽好きで、オペラやコンサートには金銭も労力も惜しまない人です。いまだに音楽を習っており、数年前まではたまに人前で演奏することもあったようですが、アマチュアの域を一歩も出ず、おそらく一円も頂いたことはないでしょう。
父の先生にお会いして、父の話が出るたび先生は「ほんとにお父さんは幸せだねえ」としみじみ言われます。父が仕事にしていない分、純粋に音楽の良い所だけを見てこれまで過ごして来た、ということをおっしゃっているのだと思います。別に先生もプロになったことを後悔されている訳ではないのでしょうけど、見たくなかったいやな面もあったからなのでしょう。
父は父で、プロになった方をうらやましがっているようですが…。
プロになって苦労の向こうに見える喜びをつかむか、幸福なアマチュアを目指すのか。どちらが自分に向いているのか、まず見極めるのが第一歩かも知れませんね。
●現物確認のすすめ
東京都小平市に、都の運営する薬用植物園があります。
製薬原料植物が主なのですが、他にもくだものなどの有用植物、有毒植物、その他もちろん染料や香料植物などのコーナーもあり、色々なハーブを眺めることができます。
ここで面白いのは大麻や芥子など、いわゆるいけない植物があることでして、これは他の植物園にはないように思います。取り締まる立場の方々にどういう形状の植物なのか教える目的で栽培されているらしく、赤外線(?)センサーの厳重な管理のもと、二重柵越しに一般客も見ることができます。私が訪ねた時には芥子のシーズンが終わっていたのが残念でしたが、大麻はばっちり…。いや目的はそれではないのでした(笑)。
ここの温室で、初めてイランイランの木を見ることができました。間の悪いことに花は咲いていませんでしたがまっすぐな意外と太い幹で(私の両手で囲めるくらい)、栗の木に似た葉を持っています。少し奥まったところに植えられていたので葉の香りを確認することはできませんでした。こんどは是非花期を確認して行かねばならないと意気込んでいます。
その他に夜来香(蕾はあったけど夜に咲くので香り確認できず)、肉桂(シナモンのこと、葉にも香りあり)、チョウジ(クローヴ。ちょうど花が咲いていました!葉も香ります)、など、香りを学ぶ人には興味深いものがたくさんあります。近郊にお住まいの方は一度お訪ねになってみてください。無料ですし。
西部拝島線東大和市駅からすぐのところにあります。
アロマテラピーを勉強するのならば、壜に入った精油のことだけではなく、生のハーブについても学習しておくと楽しいです。そんなの常識よ、と言う方には何も申し上げることはありません。私もそうだと思っていましたから。
だけど意外と、精油のことだけしか知らない人って多いのですね。
前に一緒にお仕事をした方は、生のゼラニウムがどんなものだか知らないと堂々と言うので私は驚きました。
知る必要を感じないのでしょうか。まあ確かに知らなくてもアロマのお仕事はやっていけるのでしょうけど。精油蒸留の実習があるわけでなし。
また別のお仕事で、ベルガモットの精油を使っていると言ったら「ああ、それ知ってる。この間お花屋さんでみたわ」と言われたことがありました。やはり精油のことしか知らなかった私の仲間は目が点になっていました。大抵のアロマのテキストではベルガモットはシチリアで生育する特殊な柑橘類の皮から採取される、としか教えません。日本で簡単に花屋の店先に出るような代物ではないはずなのです。
物知り自慢みたいで嫌味ですが、この場合はタイマツバナのことをおっしゃっていたのだと思います。「精油の働き」にも書きましたが、少し紅花に似たピンクや赤の花を咲かせる植物です。精油を採取するベルガモットとは種類そのものが違いますが、葉の香りが似ているので同じ名で呼ばれることになったらしいのです。少し詳しいハーブの本ならそのことは掲載されていると思います。
その精油がどういった植物から造られるのかということは、簡単にでも知っていた方がいいような気がするのです。施術しながらお客さんとお喋りすることもあるわけですし。効能だけでなく、もとがどういう植物なのか、ということも知っていれば話題も広がるのではないでしょうか。別に日本で手に入らないような植物まで確認する必要はありませんから。植物の恵みをいただくのですから、元のお姿を一度拝見しておいても罰は当たらないのではないでしょうか。
●妹のひそやかな楽しみ
「香りではなく「匂い」の話です。生々しいと感じる方もあるかな?
現在8ヵ月の赤ん坊を抱えおおわらわの妹。必然的に私の滞在中は子守りがついてまわったわけですが、大したことはできず甥に立派な抱き癖をつけるだけの結果となりました。家事もしなければならない母親に代わって、暇を持て余した伯母がいつも抱いていてくれるわけですからそりゃ味をしめて当然ですよね。抱っこマシンが居なくなって、今頃妹夫婦は困り果てていることと思います…。
こやつの髪の毛(というか頭)からは小鳥のような匂いがします。石鹸の類でないことは確かです。妹が使っているのは無添加無香料のものですから。
赤ん坊特有なのか、それとも甥だけなのかはわかりませんが、以前飼っていた手乗りのセキセイインコのような匂いです。
それをですね、「あーいい匂い」と言って甥の頭に鼻を押し付けて妹が嗅ぐわけですよ。私は見るたびお尻がむずむずしました。撫でたり頬擦りしたりという行為より濃厚な感じがします。他人の前でやらない分別はあったみたいですが。
(そういえば人前で「匂いを嗅ぐ」というのはなんとなく気恥ずかしくありませんか?私だけ?)
嫌な匂いではありませんし、私も人並に甥は可愛いと思います(基本的には私は非常な子供嫌いです)。保護責任者でない分、無責任に可愛いがれるといっても良いかも知れません。だけど「いい匂い」までは理解の範疇外です。もしかしたら母親でない自分がそう感じてはいけないと思っているのかも知れません。
そういえば京極夏彦の推理小説に榎木津礼次郎(えのきづ れいじろう)という頭脳明晰、眉目秀麗、財閥の御曹子でなおかつ大変な奇人、という人物が登場します(女性ファン非常に多し。実は私も…)。彼は職業探偵ですが物語の中で探偵役を務めるのではなくむしろ混乱に導くという役回りが多く…。ま、それは置いときまして。
その榎木津は子供好きらしく依頼人の赤ん坊を見て非常に喜び、「天骨の匂いを嗅いであげよう!」と頭に鼻をくっつけくんくん嗅ぐ、という場面がありました。その行動の説明は小説中に一切無く、彼の奇行ぶりを表しているだけだと考えていたのですが。
これは可愛さの最大級の表現であったのですね。妹が同じことをやるのを見た時実感しました。(2001/3/18)
これを書いて一年半あまり、予想されたことではありますが、妹のこの嗜好は変わっていません…。甥の両手(しかも指をしゃぶった直後ですよ)をつかみ、陶然と胸一杯匂いを吸い込む…、横で見ている私でさえ,ちょっとカンベンしてくれよというようなこともしょっちゅう。甥が昼寝をしている顔をまじまじと眺め、「あーニオイかぎたい!」と小声で言ったこともありました…。こりゃもう立派な「匂いフェチ」…。昔からそのケはありましたが、子供が生まれてなんかタガがはずれたみたいですね。犬が我が仔を舐めて愛でるようなものだろうなと思うのですが。いえ別に気色悪がっているわけじゃありませんが。人前でやらないでくれればいいと思うだけで。
しかし気の毒なことに、妹の夫はかなりそれを嫌がっています。こればっかりは嗜好の問題なんでしょうがないことなんですけど。それに止めろと言われてあっさり止められるのなら苦労はない。しかし甥はなんでも大人の真似する年頃なもので、変な癖がついてしまうのは嫌なのでしょうね。「こないだこいつが俺のニオイ嗅ぎに来やがった!」と怒っていたこともありました。喧嘩とは言っても犬も食わない程度だから心配はなさそうですが。甥自身が行為の意味を理解する年齢になるまで義弟の受難は続くのでしょう。(2002/11/6)
さらに追記:二人目の子供が生まれても妹の癖は変わっていません…。甥は大きくなってしまったので、今では姪がそのターゲットとなっています。
●桜
東京の桜もあっという間に散ってしまいました。これからは私の好きな八重桜の季節です。ソメイヨシノ等も嫌いではありませんが、どうも下品な花見のイメージがつきまとっていまして。それに色の綺麗さでは絶対八重桜の勝ちと思うのですが。単に私が薄いピンクを好きでないだけかも知れませんけど…。
桜は香りがないと思われがちですが、まったくないわけではありません。桜餅って独特の甘い香りがしますよね。あれが桜の葉の香りです。生の葉の状態ではわかりませんが、塩漬けにすると酵素の働きで香りが出てくるのだそうです。塩漬けにした花にお湯を注いだ「桜湯」というものもありますね。あれもほのかな桜の香りを楽しむためのものです。
私だけかもしれませんが、この香りは秋の紅葉のころ強くなるような気がします。子供のころよく遊んでいた空き地に大きな桜の木がありまして、「桜餅の匂い」と言いながら落ちた葉っぱを集めていた記憶があるのです。樹皮からも香っていたような覚えもありますが…。秋になったら再確認してみたいものです。
桜の葉の香りの主成分はクマリンという物質です。アロマテラピーでは馴染みがありませんが、調香の世界ではポピュラーな香料で(桜の葉ではなく、他の植物から採取されます。)。男性用のフゼアと呼ばれるタイプの香水によく使われます。クマリンの独特の甘味を特徴的に使った香りです。最近の流行とは少し外れるかもしれません。ユニセックスものみたいに女性がつけてもOKとは行かないかも。ついでに男性でも黄色人種で似合う人はあんまり見当たらないようですが…。すいません。私の周りだけだと思います。ウイルス送ってこないでね(当時ウイルスメールに悩まされていました)。
男性用香水という言葉で、忌まわしい記憶が甦ってきました。もう10年くらい前ですが、服を友人に貸したら、当時彼女が交際していた白人男(差別的表現をお許しください。)の香水(もちろん移り香)をプンプン漂わせたのを返されたことがありました…。しかも私の不在時にウチの玄関ドアにぶらさげているという無神経ぶり。おまけにお礼は私の嫌いなパイナップル(これは知らなかったんだから良いとしまして)。怒りのあまりその香水が何タイプだったかも覚えていません。彼女は地元では結構なお嬢さんだったのですが、その日から私の評価は「メス犬」になりました。もちろん今はつきあいがありませんのでこのHPもご存知ありません。
…とんだ脱線の上、取り乱して失礼しました。
脱線パート2:私の出身地では桜餅というともち米がつぶつぶの、いわゆる「道明寺」をさします。
上京して薄皮で餡をくるんだ桜餅を見た時は衝撃を受けました…。(2001/4/14)
●何も欲しくない時だってあります
昨日今日と夜になったら偏頭痛が出ます。風邪の引き始めにこういう風になることがあるので、多分今回もそうでしょう。早くも夏風邪とはなんとも嬉しくない先取りです。梅雨入りして気候が不安定なせいもあるのでしょうね。最近扇風機を新しくしたばかりで、ついつけっぱなしにしていたのも一因のようですが…。
普段私は何がなくともラヴェンダーだけは切らさない、というくらいラヴェンダーに頼りきりなのですが、この頭痛の時は使いません。といいますかすべての精油の香りが欲しくなくなります。絶対効くはずだと無理に使って吐き気を覚えたこともありました。梅干だけのお粥が欲しくなるみたいに、無臭の空気を体が要求するのでしょうか。大丈夫なのは昔から慣れ親しんだ緑茶とか果物の匂い(精油は駄目ですが)くらいです。
嗅覚だけではなくあらゆる刺激に弱くなっているらしく、普段は真っ暗だと眠れないのに、豆電球の灯りすらわずらわしく感じますし、些細な物音も嫌で耳栓をして寝ます。
頭痛が治まってくれば香りを感じるゆとりも出てくるのか、精油が欲しいと思うようになってくるのです。これは各自の体質によるところが大きいのでしょうが。
本などにある、この症状にはこの精油、という説明を鵜呑みにせず、自分の体が何を心地よいと感じるのか、いつもそのことに敏感になってください。これって簡単なようでいて、ある種の人には難しいことであったりします。(2001/6/8)
●処方アドバイスのこと
他の人はどんな香りが欲しいのか知りたいなと思ったのがこのサイトを作るきっかけでした。
で、処方アドバイス申し込みのページは地味ながら私の中ではメインページとも言えるわけです。開設以来、期待と不安の入り混じった気持ちでメールチェックをし、あきらめかけていたころ舞い込んできた最初のお申し込みのことはいまだにはっきりと思い出せます。時にはこんな深刻なお悩みに私が答えたりしていいんだろうかなんてあわてたりもしますが、頂いた申し込みの内容はどれもとても参考になりますし、お礼のメールなど頂くとやはり嬉しくてやっててよかったなという気にもなります(お礼メールの催促ではないです。念の為)。
面白いことにたいていアドバイスの申し込みは何件か続けて来ます。来ないときはぱったりとないんですが。勿論依頼くださる方々につながりなんてありません。月の満ち欠けみたいに周期でもあるんだろうかと思うほどです。
ご回答をする際の方針と言いますか、傾向について書いておかなくてはと前から思っていたので少し。
特にご指定がない限り、原則的にこのサイトでご紹介していない精油を使った処方は作りません。ここでは最低限の種類の、比較的活用範囲の広い(言い換えれば初心者の方でも使いやすい)精油のみご紹介するようにしています。最近もう少し数があっても良いなと思うようになりましたので、そのうちいくつか増えるかも知れませんが。
さらにその中でも、あまり高額なものも使わない傾向にあります。ローズやジャスミンなど、場合によっては万単位の価格になってしまうものは安易にお薦めしないでおこうと考えています。万は越さないようですがカモミールもかなり高額なのであまり使わないものの一つです。
理由は簡単で、処方してもその方が本当に気に入ってくださるとは限らないからです。万一私のアドバイスを真に受けて高価な精油を購入され、それがお気にいらなかった場合どうすればよいのか、思い悩んだ挙句の結論です。安めの精油ならば良いというわけではないのですが、まだ実害は少ないと言えます( もちろんご希望があれば、ローズでもジャスミンでも処方を作ります)。
お会いしたことのない方への、メールの情報のみによるアドバイスですからこの辺が限界だろうと思うのです。対面で行う場合はもっと単純なのでしょうが…。
何か追記があればまたアップします。(2001/11/18)
開設から数年ほどメールによる処方アドバイスを行っておりました。その頃の記事です。
●アロマテラピー検定
先日、AAJ(現在はAEAJ) より一級の合格通知が来ました。11月に受験した分です。
提出期限ぎりぎりに願書を出し、試験勉強も土壇場になってから始めたので今回は無理かと思っていました。帰りの電車でチェックしたら間違いが結構あったもので甘かったと凄く落ち込み、その晩やけ酒を飲んだくらいです。合格基準は明らかにされていないのですが、少なくとも全問正解ではなくても大丈夫のようですね。
詳しい試験の内容は他の方の解説にお任せするとしまして(…怠慢)。
絶対に自信があると言い切れるのは試香紙(ムエット)の香りをみて精油を当てる問題だけでした。
20種類の精油から出題されると聞いていましたが、勉強のために全部揃えていたら金額的に大変です。アロマショップのテスターで十分とどこかで読んだもので、私もそれで行こうと店先であれこれ見ていたら何か探していると勘違いした店員さんに話しかけられ(当然ですが)、さすがに真の目的は言えずに予定にはなかった精油を一本購入する羽目になりました。まあこのくらいの出費はしょうがないとして…(負け惜しみじゃないです)。
実際の問題は四問のみ。しかも四択。さらに香りが似た精油の名前が出ているわけでもありませんでした。日ごろ精油に接している人ならば多分間違えることはないだろう問題です。(でも非常に緊張していたらミスもありえるのかも…。実際私は過去のバイトで舞い上がりまくってレモンとラヴェンダーを間違えたと言う恥を背負っています)
筆記試験の内容はテキスト(協会発行の)を熟読して理解していれば大丈夫なものばかりです。全部四択ですし。精油の働きや安全性なんかの他に、栄養学や運動についての項目もあるので馴染みがないと憶えるのは大変かも。
そして一級の試験には二級のテキストの内容も出題されます。たしか筆記試験は全部で六十問程度、その中で二級の問題は四問くらいでした。…ちなみに私はとうとう二級のテキストを買いませんでした。従ってこの4問は全くのアテズッポウです。ごめんなさい…。
以上はあくまで2001年11月の試験のことです。次回からも同様とは限りません。ご注意ください。
私は暇な時間にテキストを全部音読してテープにとり、他の作業をやるときに流しておくようにしていました。学生時代によくやっていた方法で、意外と単語が頭にはいったりしますので、不精な人向きの勉強法と思います。今はいらないので音声ファイルにしてこのサイトのどこかにアップ…なんてことはしてません。
興味がある方はものは試しですからぜひやってみてください。恥ずかしいのは最初だけですよ。
…万一落ちても責任は取れませんが。
この上の資格についてはまだあんまり考えていません。ここから先は協会員になって講習を受けないと受験できないものですから。そして資格取得後も協会員を継続していないと(つまり年会費を払いつづけていないと)、その資格を維持していくことはできない、と訊いてしまうと…(当然のことなのかも知れませんが)。
…普通こういうサイトをやっていたら、次の検定受験するぞ!と宣言して試験勉強の過程など日記に書いたり、同じく受験される方と交流を深めたりするものだと思うのですがひたすら隠していてごめんなさい。落ちたときのことを考えると物凄く怖かったので。
次回受験なさる方、試験開始前に携帯電話の電源は切るように言われますので、腕時計は持っていきましょう。(2001/12/12)
●国際バラとガーデニングショウ
行かないつもりでいたんですが前日になって「やっぱちょっと行っとこうかなあ」という気になり掃除をほったらかして所沢の西武ドームへ。
野球にはまったく縁のないものでもちろん行くのは初めてだったのですが近づくごとに緑が多くなり、ちょっとした旅行気分でした。日曜のせいか大変な人出ではあったのですが覚悟はしていたのでそれほどのショックもなく。
見どころのひとつに「香りのローズアベニュー」がありました。
その名の通り、香りの高い薔薇を集めたコーナーです。思ったほど「香りが漂う」という感じではなかったんですが、一つ一つ顔を近づければ皆違った香りですし比較を楽しめます。
ただ、園芸用で芳香を持つものというスタンスだったようで少し残念。できれば香料用も揃えて欲しかった…。
ぐるりとアーチ状になっている周りに鉢植えが置いてあったり蔓を絡ませてあったりして、その中を人が行き来できるようになっていましたがまあ混んでいたこと。私は一人の気楽さで何度も往復して気になるものの香りをチェックしました。
「いい香りね」という言葉が聞こえたらその人たちがその花の前を去るまで辛抱強く待ちチャンスをとらえてすかさず顔を近づける、私のそうした姿を誤って写真に撮ってしまわれた方も多いと思います。なにしろ混みあっていましたからカメラを避けることなんて不可能でした。
見苦しい姿で貴重なフィルムを浪費させてしまいましたことをこの場を借りてお詫び申し上げます。
香料用でないと言っても様々です。ほのかで上品なもの、少し青っぽいもの、甘いもの。対照的に動物的な濃厚な香りを持つ薔薇もあります。まるで以前調香教室でみた「シベット」を思わせるような…。花の形もゴージャスで、思わず「熟女」という言葉が脳裏をよぎってしまいました。
また鼻先や頬にかすかにふれるひんやりした花びらの感触がいいんですよねえ。薔薇って。ポプリを作っていた頃薔薇の花びらを触るのが大好きで、思わず頬擦りしたことも何回か…。傍から見たら危ない図ですね。
混雑の中のベビーカーはできればやめてほしい。
会場は足場があまりよくなくてただでさえ歩き辛いところです。足の悪いお年寄りだっておられますし。おまけに決まった順路というのがなく皆好きなように歩き回るのでいっそう混乱に拍車がかかるのです。何度もつまずきそうになり、しまいには蹴飛ばしたくなったほど苛々しました。子供を連れてくるなとは言いません。でも出来ればもう少し大きくなってからにして欲しい。
私の少し前を小さい女の子が歩いてたんですが不意に母親の手を握ったまま丁度顔の位置にあった大きな薔薇に顔を近づけてました。お母さんに「どう?」と訊かれ元気よく「いいにおーい!」。こういうのはかわいいなと思いますし、子供なりに楽しんでいるんだなとこちらも和んだ気になれるのですが。
歩けもしない子供では薔薇を見てもわけわからないんじゃと思います。色々事情はあるのでしょうが、他人に迷惑をかけてまで連れてくるところじゃないのでは。その月齢でしたらもっと適当な場所があるはず。車椅子の方でしたらこちらも喜んで道を譲りますが、悪いけれどそうした親に配慮してやる気にはとてもなれません。主催者側も託児所の設置を検討してもらえたらと思いました。
人気コーナーの一つに「青薔薇」がありました。
純粋な青い薔薇を作るのは薔薇作りの夢だとか。色々掛け合わせて次第に青みの強いものを作っていくのだそうですね。病気などの問題もあって非常に難しいらしく、出展されているものも白や紫と言った方が良いものが殆どですが、中には「見ようによっては青と言えないこともない」というものもあり興味深いです。
「香りのアベニュー」も人気でしたがそれ以上の人だかりだったように思います。
NATOの新米スパイを描いた青池保子氏の漫画「Z(ツェットと読みます)には自分の名を冠した青薔薇を作ろうとしている悪役が登場します。
薔薇作りは趣味ではなく自分の生きがいだと公言する彼は、それに必要な莫大な資金のために東側(!)(冷戦時代が舞台でしたからねえ)に協力している、という役回りでした(いかにも高慢でいかがわしそうな、この作者が得意とする人物像に描かれていました)。
ラストにはその生涯をかけた薔薇がようやく開くのですが、それに気づいた瞬間、彼は主人公の放った銃弾に胸を撃ち抜かれてしまうのです…。
そうして「白にしか見えん」と花を放り投げる上官(熱狂的ファンの多いあの方です!)に「僕もそう思います」と呟き、初めて人を殺した主人公はその場を去ります。ええ高校生のわたくしはその背中に痺れましたとも!またもや脱線ばかりで失礼。
開催は22日までなのであまり日数もないんですが、もし行かれる方があったらこちらから割引券を印刷されることをおすすめします。
200円引というだけではなく、一般の当日券購入者と窓口が分けられるのでスムースに入場できるのです。
私が行ったのは日曜だったからだと思うんですが当日券売り場が長蛇の列というのに割引窓口は呆れるほどガラ空き。炎天下でしたが殆ど待つことなく入れました。平日はそれほど混まないとは思うんですけれどね。 (2002/5/20)
●ポプリ?
2日ほど前のこと、朝の情報番組で北海道のラヴェンダー畑が紹介されていました。今が花の盛りなのですね〜。あたり一面青紫に染まり、香りはさぞやと思わせる光景です。
珍しいことに、ここのガーデンではラヴェンダーが摘み放題なのだそうで、小さ目のスーパーのビニール袋のようなものにはいるだけ摘んでよいとのこと。袋がぱんぱんになるまで摘む人もいるそうです。ここまでは実に結構な話で、すぐに仕事放り出して行こうかなとかなり本気で思ったんですが。
利用法としてポプリの作り方と称するものが紹介されていました。それがなんともけったい、なんていっちゃいけないんでしょうけど「?」と思うことが一杯…。
「まず、こうやって束のまま天日で干します」
(き、基本は陰干しじゃあ?それに束じゃ乾き具合にムラも出るはず!第一精油成分が飛んでしまうんじゃ…)
「大体一日くらいで乾きますので、そうしたらこうやって花をしごいて落とします。これでポプリの完成です。ほら簡単でしょう?」(待て、待たんかい!と思ったのは私だけじゃないはず)
「出来上がったポプリはガーゼなどに包んで引き出しに入れておけば防虫効果もあるんですよ〜」
(少なくとも東京より南では逆効果ですって!体験談なら嫌と言うほど…)
煩いことをいうようですけれど、使うハーブが一種類だけならばポプリとは呼べないのでは。和訳は「雑香」であり、幾つかの香料植物を混ぜ合わせたものを意味するはず。短い時間で懇切丁寧な説明を求めても無理なことはわかっていますが、あまりにもお粗末すぎて悲しくなってしまいます。ハーブだのアロマだのここ数年で随分普及したようですが、世間一般の認識はこの程度なのだろうかと。まあ確かに簡単な方法ではありますし、楽しみ方は人それぞれなのであまりあげ足をとるのもどうかとは思うんですが…。(2002/7/14)
●アロマアドバイザー講習(旧日本アロマテラピー協会)
日時:2002年8月4日 13:30〜16:30
一級合格後、どうしようか迷っていたのですが、折角なので受講することにしました。
かんかん照りの中、大粒の汗を拭き拭き会場へ。
結構広い室内はほぼ満席。20〜30代の女性が殆ど、年配の女性や男性もちらほら。今回は全国七都市で行われ、東京だけでも他に二会場、800名の受講者が居るとのこと。
講習を録音するのは止めてくださいと言われましたが、内容について他の人に話すことまでは禁止されませんでした。なのでここにアップしても大丈夫だよな〜と恐る恐る。なんか言われたら速攻で消します。
この講習を受けて申請を出し、認定料を納めれば「アロマアドバイザー」として認定されます。これは精油の販売携わることのできる程度の知識があると認められる、ということだそうです。
実習等はなく、机に座ってじっと講義を聴くだけなものですから…。
すいませんちょっとだけですが寝てしまいました。
お話が退屈ってわけじゃないけどおだやかでとつとつとした喋りの先生(よく眠くなると言われます、とご自身でも仰っていました)の声、エアコンの利いた室内、それにお昼過ぎ…。条件が揃いすぎておりまして。授業中居眠りをしてノートに象形文字を書いたはるかな昔を思い出しました。ちなみに寝たのは私だけじゃありません。隣の女性なんて最初から終わり近くまで舟こぎまくり。それでも貰えるアドバイザー資格…。
内容は精油の安全性に関する知識、アロマテラピーに関わる法的問題などについてです。とりたてて目新しいことはありませんでしたが、まあこうやってテキストにまとめてあれば便利ではあります。
少し意外だったのはこの一つ上の資格、アロマインストラクター試験について、結構長い時間を割いて話があったことでした。
かたいことを言うつもりはありませんし、インストラクター試験の教科はかなり多岐にわたっているのですからこういう説明の機会が必要なのだろうとは思いますが、ここに居るのは先の資格に進む人ばかりではないはず。「アドバイザー」になるための講習なのだから、先の試験のことよりももう少し精油について突っ込んだ話があってもいいんじゃないかなと思ってしまいました。
さて、この先のインストラクター試験、ここからぐっと難しくなるようです。協会発行のテキストをひたすら暗記すれば良かったアロマテラピー検定と違い、決まった教科書というのがありません。分野も精油の概論から健康学、アロマテラピーの歴史、解剖生理学と盛り沢山。推奨図書も10冊近く。アロマテラピー検定の合格率が90%なのに対し、インストラクターでは50%。これだけでもかなり気合を入れないといけないということがわかります。独学での合格は難しいという話も聞きました。そもそも検定の合格基準が甘すぎるのではないかと思います…。極端な話「馬鹿でも受かる」とか「上の資格を取らせる(そして金を払わせる)為のエサ撒きだ」と言い放った方もおられるとか…。
インストラクターを受けるかどうかはまだ決めていません。勉強は面白そうだし、このくらいの知識があればサイト上でも堂々とエラソウなこと言えるな〜とは思ったのですが…(今でも十分言ってます。すいません)。やはり金銭的なことがネックになっています。
資格取得のためにかかる最低限の出費は以下の通り。
アロマテラピー検定2級 受験料6,000+テキスト代2,500=8,500円
アロマテラピー検定1級 受験料6,000+テキスト代3,000=9,000円
アドバイザー以上は協会会員でないと受けられません。
そこで入会金10,000円、年会費12,000円が必要になります。
アロマアドバイザー講習料5,000+認定料10,000=15,000円
アロマインストラクター受験料5,000+認定料10,000=15,000円
アロマセラピスト学科試験受験料5,000+実技試験100,000+認定料10,000=115,000円
(但し協会の認定校で所定のコースを終了していた場合実技試験免除)
トータルするのが怖いような。
この他に参考図書代、スクールに通う場合は学費、教材費がかかります。
すべて合格したとしても、資格が有効なのは協会員である間のみ。退会すると取り消しになります。したがって年会費12,000円が毎年必要になるのです。私が今回申請したアドバイザーの資格も来年度の会員を継続しないと無駄になってしまうわけです。まあそれは受講前から知ってたことなんですけれど。
当然と思うかせこいと感じるかは人によって違うでしょうが、将来絶対使うとは限らないものにとっては小さい出費ではありません。興味があるんなら参考図書だけ買えばいい、とも思うんですが、やはり勉強する以上は資格を目指したくなるでしょうし、合格したらしたでその資格を継続していきたいと思うでしょう…。
…。
…。
…(黙ったまま壁を蹴飛ばす)。
…何にしろ早く就職しなきゃ。(※)
アロマの普及のためにそれなりの役割を果たしてきた協会ですから、もちろん批判をするつもりはありませんし、資格を全否定するものでもありません。どの程度勉強してきたか、という目安にもきっとなるはずですし。この資格を取ったからといって協会が仕事を紹介してくれるわけではありませんが、「優秀なインストラクターはどこのスクールでも求めているはず」と講師の先生も言っておられました。要はどう生かすか、ということが重要なのでしょうね。(2002/8/11)
※この当時は求職中で、まだこの道に進むとはっきり決めたわけではありませんでした。
●仕事にしたいですか?その2
最近気になるのが、アロマテラピーを知って間もないにも関わらず、「仕事にする為の勉強」を始めてしまう方が案外多いらしいことです。以前は純然たる趣味でしばらくやってから、やっぱり仕事にしてみたいと志す人が殆どだったように思うのですが。いけないとは言いませんが、そんないきなり飛びついて大丈夫なの?と正直思わないでもありません。
だいたいどこのスクールでも、プロフェショナルコースは趣味の講座より高めの学費が設定されています。それで仕事にできれば万事OKですが、もしそうでなかったらちょっと勿体無さ過ぎます。技術、知識が身に付いたから良しと言う考え方もありますけれど、やはり元がとれてナンボの世界と思うのですよ。家族やお友達と楽しむレベルならば、もっとずっと安価に学べるセミナーがありますし、ある程度は独学でもできるのですから。興味を持ったらとりあえずしばらく独学するか、趣味レベルの講座をいくつか受けてみて、やっていけそうと感じたらプロ養成レベルのスクールに入っても遅くないんじゃないかと思います。
「すぐ開業できます」「癒し業界は狙い目」なんて無責任に勧める業者やスクールも増えているようです。趣味でやる方のための講座よりも、開業コースの方がお金がとれますからね。だから学校見学でも良いことしか言いません。そのあげく「施術のできないアロマセラピスト」「授業のできないインストラクター」を輩出しているスクールすらあるらしいと聞いたことがあります。
それにスクール一校出ただけで仕事になるほど甘い業界ではないのです。 アロマサロンは巷に溢れかえりすでに癒し業界(この言葉も嫌ですが)は頭打ちだと言われています。一遍通りの技術を身に付けるだけでは生き残れません(書いてて自分で身につまされています…)。何か特化したものがないと成り立っていけない時代であり、これからますます厳しくなる傾向にあるのではないでしょうか。
「アロマセラピストはほんとに勉強好きね」と、ある知り合いが感心していましたが、そうでないとやっていけないのでしょう。プロとして活動なさっている方の殆どはいつも新しい情報を求め、次は何を習得しようかと考えているのではないかと思います。
当然お金は相当かかります。 私もまだ勉強しなければならないことが沢山あるのですが、学費がトータルでいくらかかっているのか、ものになるまであとどのくらい必要なのか(第一本当にものになるのか)、考えたくも無いです。しかしそれを惜しんでいては先に進めません。覚悟はしていたもののまったく因果な道を選んだものです。
それとやはり、人間関係のトラブルでこの世界を去る方もあります。どこでもあることかもしれませんが、夢を持って飛び込んだ世界でそういうことがあると余計堪えてしまい、やはり趣味に留めておくべきだったと後悔する方もおられるようです。
会社を辞める前、プロコースに申し込む前に、本当にそれだけの価値があるのかもう一度考え直してからでも遅くはないのではないでしょうか。(2005/11/12)
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